叱らない少年野球指導法
叱る少年野球指導法の弊害
しかることはもはや指導ではありません。
一昔前まではこのような指導者が多かったように思います。
今でもよくみますが。。。
「叱る」を辞書で調べてみると
「(目下の者に対して)相手のよくない言動をとがめて、強い態度で責める。」
叱られるとどうなるでしょうか?
萎縮するのが普通で、まれに認めてもらえない「反抗心」で上達へ向かう子もいます。
10年ほどしか、人生を歩んできていない
子供達はしかって教えても、縮こまるだけです。
萎縮した子ども達が常に自分のベストのプレーを
できるかといえば、できないでしょう。
元巨人軍鹿取義隆氏の救援力 リリーフ投手の極意という本に
貴重な少年野球の指導法の情報が載っていました。
なんと鹿取氏、叱りつける指導者がいるチームは
キャッチボールを見ただけでわかるというのです。
その驚くべき見分け方とは?
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なんと
「投げたあとの手が”パー”になっている」
というのです。
普通は指先から放たれるボールへスピンをかけるべく
ある程度力をいれていますのでボールが手から離れると、
グーに近い形になりますよね。
それが、不思議なことに「パー」になるというんです。
それは、精神的におびえて、
手加減して、しっかりと腕を振っていないからというのです。
お父さん、お母さんは、こういう微妙な子どもの動きを察知して
子供をうまく指導してあげてください。
少年野球チームを何十チーム、
何百人見て指導している鹿取氏だから見えるともいえるのですが、
お父さん、お母さんもずっと子ども達を注意して見てあげることで
見えるモノが必ずあるはずです。
何か違うものを少しでも見つけたとき、
まずなぜ違うのか考えます。
次にそれが理屈に合っているか合っていないかを考え、調べ
アドバイスしてあげる。
ただし、1点注意することがあります。
理屈はただ教えるだけでいいのです。
理屈に合わない方が
ぴったりくるなら、それはそれで放っておいてあげてください。
いつか理屈に合う方法という選択をするかもしれませんし、
しないかもしれません。
「理屈を知った」
これが重要なことです。
イチロー選手のように、自分で探求に探求を重ねて
理屈に合わない唯一無二の打撃法で世界を獲る可能性はありますから。
鹿取義隆氏経歴:
元巨人軍コーチ、1Aマイナーリーグコーチ、
萩本欽一氏欽ちゃん率いる茨城ゴールデンゴールズコーチ、
2002年原監督巨人軍でヘッドコーチとして優勝を経験、
2006年WBCで王監督率いる日本代表投手コーチで世界一の経歴を持つ。
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