楽天が巨人に勝つ日—スポーツビジネス下克上 田崎健太著
この本は東北楽天ゴールデンイーグルスが初年度から
いきなり2億4000万円の黒字を達成した軌跡が描かれています。
その主役は島田亨氏。リクルート出身でインテリジェンスを立ち上げた人物。
その後、個人投資家として生活をしていたとき、
楽天の三木谷社長に「野球やりませんか?」と
声をかけられ、全く野球を知らない中受諾しました。
スポンサー収入、チケット収入、様々な角度から
どうすれば利益が出るか?試行錯誤がかかれています。
スタジアムでの利益を確保するために
寄付という形をとって球場使用権と営業権を手に入れました。
この方法で東京ドームなどが
得ることができない利益を稼ぎだしているのです。
そんな折、
2009年5月までの入場者数は過去4シーズンと比べ最高を記録し
ファンクラブ会員も4万人に近づき増加の一途をたどっています。
日本のプロ野球チームとして初導入の「フレックス・プライス」制度も
注目をあつめています。
これは、対戦カードや試合日などに応じ、価格を5段階に変化するというもの。
バックネット裏前列の「ゴールデンシート」が
平日のナイトゲームでは「バリュー」や「ブロンズ」になって
お安くなるという仕組みです。
グッズ販売も岩隈投手がプロデュースした「イワクマクマ」が
売り上げをのばしています。
「楽天が巨人に勝つ日」が現実になりつつある。。
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楽天が巨人に勝つ日—スポーツビジネス下克上 (学研新書) |